この4~5年の間でジワジワと広がりをみせ始めてきたものにふるさと納税があります。これって私たち、給与所得者から見たらどんなメリットがあるのでしょうか?
実は私も昨年にこのふるさと納税をやってみました。その時の実感と共にちょっとこの事について触れてみたいと思います。
ふるさと納税とは
ふるさと納税は、都道府県や市区町村への寄付金制度の事を言います。各自治体は納税という言い方をせず寄付金という名目にしてふるさと納税を行っています。
寄付者は2000円を超える部分について寄付を行い、一定限度額までを原則として所得税・個人住民税から控除されるという仕組みのもとで行います。
ふるさと納税のメリット
寄付先は自分のふるさと意外にも選べます。好きな地域の自治体に寄付金出来るのです。寄付者は寄付金の使途を選択する事ができます。
寄付金について確定申告をすると全額ではありませんが寄付した金額近い税金が還付されます。寄付した自治体からお礼状・感謝状・特産品が贈られてきます。
ふるさと納税デメリット
確定申告しないと税金の還付がありません。全額還付とはいきません。最低2000円は個人負担となります。
ふるさと納税の限度額
給与所得者の年収によって上下の幅があります。例えば給与収入600万だとすれば27,000から43,000くらいが還付される額です。
以上までがふるさと納税の大まかな概要です。
もっと詳細を知りたい方は自分が興味を持った自治体のホームぺージ上から調べてみましょう。で、納税者にとって有益なのか
では、ここからは私の体験もとにしての話です。結論的にいいますと納税額でものすごく得をした、という実感はありませんでした。私のところのようにせいぜい1万か2万円邸程度の金額ではどれほど優遇されて還付されたのか、分かりません。
やっぱりその地域の特産品が贈られてくる、というところに一番、やられているんだと思います。
私のところは佐賀県のある市町村から佐賀牛と鳥取の境港市でブリの切り身を頼みました。どちらも1万円ぽっちの寄付で頂くものとしては量的にも中身的にも十分 、満足でした。こんな特産品、大阪のデパートで買いに行ったら間違いなく同額ぐらいはします。
まあ、デパートの売価を自治体が出してりゃ元値と比較する方がおかしいのですが、消費者感覚で言うと間違いなく、得した気分なのです。ここがふるさと納税の最大のメリットだと思うんですよね。市販品価格の半分以下で手に入るのですから。
参考:ふるさとチョイス
大きな視点で見たら地元の自治体のピンチ
元々、これらの特産品は地方にとったら売り先がなくて困っていて、どうせ安値で処分するなら捨て値同然でもいいから、とい理由で起こってきたシステムです。
私に言わせれば頭の固い公務員さんがよくこのようなアイデアを出せたもんだな、と感心しまくりです。
でも、今となってきたらどうでしょうか?
元値同然で出してきたふるさと納税の特産品。商売になる!と気づいてサービス内容を落としたりしたらたちどころにお客様の注文は減るでしょう。なので本当にふるさと納税が今後も根付いていくシステムなのか、しばらく様子を見る必要があるという事ですね。
それと本当にふるさと納税が定着したら自分のお膝元である自治体への税収が減る訳です。これはこれで困った問題になりそうな雲行きです。今後の動向に目を離せない状況が続きそうですね。
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