就活にしろ転職にしろせっかく苦労して入ることができた一流の大企業を入社1年で辞めてしまう人達が後を絶たないようです。転職者の割合はまだ低い方ですが、それでも皆無という訳ではありあません。新卒で入った人の割合はもっと高くなります。なんと、入社後に会社のイメージを悪くした人達は53・2%にも達するようです。
では、何故こんなにも過半数以上の人達が大企業に対して悪い印象を持つようになるのでしょうか。
以下に思いつく理由をあげていきましう。
拘束時間が長い
ほとんどの方がこの理由をあげているようです。入社前のイメージと現状が一致しない最たる理由のようです。
給料が高くない
この理由も多数を占めます。せっかく一流企業に入ったのだから初めての給料でパアッと遊びにでも行きたくなる気持ちはわかります。しかし、もらった給料は想像していた金額とは大きくかけ離れている。
これが日本の会社の現実か、と嘆いてしまうのかもしれません。
優秀な上司、先輩がいない
意気揚々とやる気に燃えて職場に入ってみたらなんとも言えない閉鎖的なムード。笑顔もないし活気も微塵も感じられない。社員たちは上司にへつらってばかり。とても建設的なムードはない。これではこの先が思いやられるのが目に見えている、と思ってしまうようです。
仕事がつまらない
任せてもらえる仕事は別に自分でなくてもやれるような意味のない仕事ばかり。一体、自分の事をどう思っているんだろう?これじゃあ、生殺しだ。研修が一通り終了したにもかかわらず回ってくる仕事は雑務的な消化するだけの仕事。これでは、何のためにこの会社を志望して入ってきたのか、目的を失ってしまいそうになる。
拘束時間が長いことについての対策
大手の企業であれ、中小企業であれ社員の拘束期間が短い会社なんていうのはまず、実在しないでしょう。いくら労働基準法で1日、休憩を入れて9時間拘束と謳っていてもそれは法律上の建前です。と、いうか定時内でキッチリと時間管理されている職場というのは派遣や委託業務管理業など、時間給や契約した労働時間に対してコストをかけているところだけと認識した方が良さそうです。
そういった職場には生産性がありません。つまり社員が売り上げを上げるという概念がない職場の事なのです。一般的な大企業というのはどうでしょうか?どちらかというとそういった業界にお金を払って安いコストで会社の業務の一端をまかなって貰ってるだけと思いませんか?
本業に携わる社員。俗にいう営業部隊の社員はそういったコストを含めて会社の利益を作り出していかなければならない根幹を支えるべき人材たちなのです。製造業のメーカーであれ、商社であれ、銀行であれ、IT系の企業であれ本社管轄で雇い入れた社員はそういった義務を課されています。
大企業の組織は巨大
そして大企業の組織図は巨大です。本社が所在する東京だけの規模で物事を計れません。大阪もあれば名古屋もある。九州もあれば北海道も。さらにグローバル展開している会社ならば舞台は世界に広がっています。その上、会社内の組織図もビッグサイズのピラミッド並みです。トップの社長のところにまで情報を届けようと思えばその間に何人の役員、管理職がいると思いますか?
もし、あなたの頭の中にこういった規模の組織図が入っていないか、入っていたとしてもそれらが客観的に整理できていないのならば、直ちにインプットしなおしてください。大企業というとことは個人レベルで事が処理出来るほどスマートな組織ではありません。巨大空母並みの陣構えだという事を認識してもらえましたら少しはこの会社での拘束時間の事についてもご理解できるのではないかと思います。
もう一度言わせてもらいます。出来る人間の仲間に入りたいのならば拘束時間は長くなります。コストの中で生きている人間の所ならば時間はコントロールされています。つまり定時で帰れるということです。どちらが大企業の正規の居場所なのかよく考えてみましょう。
長くなりましたので続きは「大企業入社でつまずく理由 その2」をご参照ください。
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